私は今この荒廃した山を管理している。土地の所有者は私が仕事で世話になっている友達だ。彼はコマドリ造園という植木屋の社長をやっており、彼の所有、在住しているのがこの山である。20ほど年が離れているがとても気の合う人間だ。ちなみに私が手を入れる前はこうなっていた。これでもある程度の雑木や竹を伐採した後である。つる類は隣地に侵食し、伸びる竹は天を貫くよう。連日仕事終わりに通って伐採を続け、今の状態に落ち着...