防火水槽上部の整地をする
2020年07月19日

友人の庭の上部にあるこの土地は防火水槽として市に貸し出している。
よって市に依頼された業者が年に1、2回このスペースのみ除草してくれるのだが、
当然彼らは忙しくそう易々と訪れてはくれない。

貸し出している以上あまり手はつけられないが、一度竹、笹、葛などの根絶だけはさせて貰う。
理想は上にまっすぐ伸びる雑草だけが蔓延る状況だ。
家側やフェンスを越えて公道までつるがはみ出る今の状況は看過できない。

奥に落ちている2m程度のサイズの石版が丁度貸し出している土地の区切りである。
今回はこの石版を上手く動かして土地の区切りを更に分かりやすくしたい。

区切りをしっかり作った方がこちらも管理する業者側も楽だろう。
引っくり返すと丁度隣接する土地同士のど真ん中に倒れてくれる。
まずはスコップで引っくり返す。

全くもってひっくり返らない。
スコップから一瞬嫌な音がしたので急いで負荷をかけるのを止めた。
恐らく全力をかけると石版が動く前にスコップが壊れるだろう。

私はそこそこ腕力には自信がある。
軽トラくらいなら一人で動かせる程度の自負があるのだ。
こうなればハンマーやバールを使ってテコの原理で何とかする。

手ごたえがない。
バールが石の重さに耐え切れず幾らでも土に埋まっていってしまう。
これは困った。

しかし全力を入れると一瞬だけ持ち上がるので、その隙に石を蹴りこむことにした。
こうすれば少しづつだが持ちあがる。
このまま上手く手を引っ掛けられる状態まで持っていきたい。

簡単に持ち上がると思っていたので恩人に重機使用の打診をしなかったのは失敗だった。
己の腕力に対して過信が過ぎた。

しかしこの土地に隣接する道は車通りが非常に多く、しかも狭い。
そんな道にユニック車を置くのは厳しく、結局はこうするしかなかったかもしれない。

大分苦労したが良いところまで傾かせられた。

そのまま全力でひっくり返す。

始めに想定していたよりも4倍ほど重かった。
後は整地作業を行う。

瓦礫、ブロック、石、割れたガラス、ゴミその他諸々全てが地面に埋もれ転がっている。
これらも業者の土地管理において極めて邪魔だろう。
ゴミは処分し、石などは貸している土地とのラインに沿って並べる。

掘った石や転がっていた石をそれらしく並べた。
ゴミ袋が置いてあるこちら側が貸し出している土地で、向こう側が私が管理すべき土地である。
埋もれていた瓦礫やガラスがなくなったことで刈り払い機を使用するのが楽になった筈だ。

奥を拡大するとこうなっている。
枯れたカラタチが積み重なっている地獄のような場所だ。
容易に手袋を貫いて皮膚に突き刺さり愉快。

全て除去した。
毎年葛を中心としたツルで混沌としていた場所がついに開けたことは感慨深い。

仕上げにシバザクラをハートの形に植えてひとまず整地を終える。
非常に体力を奪われる整地作業だった。