エクスバリーアザレア | ゴールデンフレア(Golden Flare)

2022年05月17日
ツツジ
ゴールデンフレアの花

開花期:4月中旬

エクスバリーアザレアの古典園芸種。
性質は強健でそこそこの日差しにも耐え、エクスバリーアザレアの中だと大分育てやすい。

花色はまるで濃いチーズ菓子のようで、非常に鮮やかな濃黄色。
花弁も分厚く派手な色と合わせてまるで木に咲く百合のよう。

名前のゴールデンという表現がとても上手くはまっている。


ゴールデンフレアの花

乾燥に弱いのが難点だが、これはエクスバリーツツジやレンゲツツジ種全体の特徴。
特に5月の始めと、7、8月の水切れには注意する。
暑さに弱いというよりも水切れに弱く、そこさえ気を付ければ育成は易い。

根元に落ち葉をばら撒くと目に見えて日差し、乾燥への耐性が上がる。

本種の一番の悩みどころは狂い咲きの多さで、11月後半には決まってしなしなの花を中途半端に広げてしまう。
酷い時は冬中に6割くらいの蕾を開いてしまい、肝心の春の花が非常に寂しくなることも侭ある。
対策としては、蕾からはみ出てきた花を開くなという気持ちを込めてむしり取ると良い。


写真


ゴールデンフレアの花

日本に自生するレンゲツツジとはまるでかけ離れた、鮮やかな黄色をしている。

本種は19世紀にエクスバリーアザレアの交配を強く主導したライオネル・ド・ロスチャイルドが
特に好んだ濃い黄色の花を持ち、17世紀初頭からゲントアザレア→モリスアザレア→
ナップヒルアザレア→エクスバリーアザレアと続いた落葉ツツジ系譜の集大成である。


取り扱いについて


特性

日光を好み、そこそこの日差しにも耐えるが乾燥には極端に弱い。

庭植えだと植えて数年で根を張り自然の降雨に水やりを任せれば良くなる植物が多い中で、本種はその限りではない。
葉がしなしなに萎れてもその日の夕方~夜ならば水をやれば間に合うので、夏は目を離さないのが吉。
面倒ならば夏の間(7~9月)は常時寒冷紗や日除けでぐるぐるに覆ってしまっても良い。

耐陰性が強く割と日陰めに植えても花が咲くので、管理に不安があれば半日陰の場所に植える。
病虫害についてはやたらとハマキムシが付くので定期的な殺虫は欠かさない方が良い。


剪定

一応ツツジだがあまり刈り込むような木ではない。
落葉性のツツジは本種に限らず萌芽力が強くないので、一本一本の葉枝がとても貴重になる。

特に枝の成長点ではない部分から出てきた新芽は大事にしたい。
該当枝が伸びたときに古い枝を根元から落とせば樹形を小さく維持することが出来る。
枝先に葉がない状態にした枝は6割程枯れると覚えておくと間違いない。

尚、本種に限らずエクスバリーアザレアは花後に実を付けると極端に枝が弱る。
花終わりには結実しないように花がらを処分すると樹勢が弱らず毎年よく花を付けるようになる。


雑記


絵1

この世にエクスバリーアザレアというものが存在するのはネットで幼少の頃より認識していたが、
実際に現実世界の東京で見かけることは全くない。

往々にしてよく見る花木というのは樹勢が強いもので、 見ないということは極端に性質が弱い場合が殆どだ。
特に本種を育てもせずにそういうものの一つだろうと考えていた。


絵2

しかし近所の花屋の特売コーナーに本種が転がっているのを1年間ほど眺めてから、その考えを改めた。
幾ら大事に水やりされているからとはいえ、置いてあるのは遮蔽物も何もない直射日光下のコーナーである。

足しげく様子を見に行ったが枯れる様子もなく、やがてコーナーに売っていた本種らを買い占めた。
枯らせば二度とエクスバリーアザレアは買わないと不退転の覚悟を決めたが、結果から言えば杞憂であった。
彼らは想定していたよりも遥かに強健である。

ただし繰り返すが乾燥には滅法弱い。一番てっとり早い対策は株元を落ち葉や腐葉土などで覆ってしまうことだ。
これだけでかなり管理が楽になる。