エクスバリーアザレア | ジャックアンドサンド(Jack A. Sand)
2022年05月17日

開花期:5月上旬
エクスバリーアザレアの一品種。
二重咲きで、クリーム地に黄色とピンクが合わさったようなとても幻想的な花を咲かせる。
一般的に想像されるツツジとは大分姿がかけ離れており、エクスバリーアザレアやレンゲツツジに詳しくなければ
初見ではツツジの仲間とは気が付かないかもしれない。

実際に育てて咲かせてみるまではこんなに美しい花が咲くのかと若干半信半疑の目で見ていたが、
確かに紛うことなくカタログ通りの花が咲く。
ただし花の美しさは素晴らしいが、他のエクスバリーアザレアと比べると若干樹勢が弱いのではないかと感じる。
育ててみたところでは夏の高温多湿に対しての耐性が弱く感じるので、要研究。
高温多湿には弱いが乾燥には更に弱いので、夏の間は日除けをかけておくと良い。
株元には落ち葉をばら撒いておくと更に良し。
写真 |

取り扱いについて |

日光を好むが他のエクスバリーアザレアに比べて若干繊細で、
丁度良い日差しの場所に植えるのは案外難しい。
半日陰に植えると管理が楽だが、成長と花付きは最適解に比べるとどうしても劣る。
調整が難しければ日当たりの良い所に植え、7月~9月まで日除けで覆ってしまうのも有り。
その場合は樹形が1~2mを超えないように管理する。
エクスバリーアザレア自体の特長としてとにかく乾燥に弱いので、植えて2年程は朝夕様子を見てやると吉。
葉がしおれていても時間が経っていなければ給水ですぐに元通りになる。

一応ツツジの区分だが、あまり刈り込みはしない方が良い。
萌芽力が弱く、へんに枝先を落としてしまうと枝ごと枯れることもまま有る。
枝元に出てくる新枝を大事にしつつ、伸びたら古枝と更新したい。
補足として、花後に花がらを子房ごと除去すると樹勢が弱らずに良く育つ。
実を作らせてしまうと露骨に樹勢が弱り、最悪実がついた枝が枝ごと枯れるので注意。
エクスバリーアザレアの樹形、樹勢が崩れる理由の大体は結実が原因なので、
花が萎れだしたらすぐに根元から取ってしまうと良い。
雑記 |

あまり言いたくはないが、販売サイトの写真と実際に届いたもので
花色や造形が違ったりすることははそこそこある。
中でも花のサンプル画像にカラー補正がかけられていることは特に多い。
そうした事態を避ける為にも事前にネットで色々と調べるのだが、最新品種や海外品種などは
日本での知見が少なく、そもそも名前で調べても情報があまり出てこない。

そういう時は英語圏のサイトを調べるとそこそこ情報が出てくる。
例えば本種はAzalea jack A. sandで検索すれば候補が山盛りだ。
ただし英語圏のページは日本のものと比べて無法地帯であることも多く、
油断すると情報と引き換えにパソコンとお別れすることになるので注意。