西洋シャクナゲ | パーシーワイズマン(Percy Wiseman)

2022年05月18日
ツツジ
パーシーワイズマンの花

開花期:5月上旬

西洋シャクナゲの一種。
日本固有種である屋久島シャクナゲとの交配種で、多花性や色の退色の仕方などが受け継がれている。
開花中は鮮やかなグラデーションを作り、クリーム、黄、ピンクが入り混じった幻想的な色彩の花を咲かせる。

花色の変化が非常に目まぐるしく、蕾の時は濃いワインレッド
花の咲き始めは明るいピンク色で、咲き進むとクリーム色、黄色と色が変わっていく。

とにかく色合い鮮やかで、本種単体で虹がかった花畑のように庭を鮮やかにしてくれる。


パーシーワイズマンの花

多少神経を使う和シャクナゲと比べると、西洋シャクナゲはあらゆる面において強健で管理は楽。

本種も平均的な西洋シャクナゲの中だと樹勢が強い方だが、
赤塚植物園さんなどで改良された『スーパーローディー』シリーズなどと比べてしまうとどうしても育て易さは劣る。

夏の直射日光と高温多湿に晒されると本種は特に弱るので、なるべく半日陰などに植えて様子を見たい。
苗の時は意識して日光が株元に当たらないように腐葉土などで根元を覆っておくと良く育つ。


写真


パーシーワイズマンの花2  パーシーワイズマンの花2

花の造形は非常にシンプルだが色彩が凄まじく鮮やかで花持ちも大変素晴らしい。
日光が当たるとキラキラと輝き、幻想的という観点ではシャクナゲの中でもトップクラスである。


取り扱いについて


特性

陽樹で日光を好むが、遮蔽物無しの夏の直射日光を受けると葉焼けを起こし樹勢を弱らせてしまう。
特に真夏のにわか雨からの強烈な日差しによって生まれる高温多湿は本種の樹勢を落とすので、
庭植えにする場合は半日陰か落葉樹の下に植えると良い。

ある程度木が育つと日光への耐性も上がるので、日向に植えた上で多少の葉焼け程度で済んでいるのならば
許容して成長を待つのも有り。
ただし夏の西日が延々と当たるような場所には全く向かない。

西洋シャクナゲは根が浅く乾燥には弱いので、夏場の水やりをしっかりしてやると良く育つ。
特に本種の流通する苗は小さいものが多く、きちんと根付くまではまめに面倒を見た方が良い。
毎回書いているが根元を落ち葉などで覆っておくとかなり樹勢が上がる。


剪定

西洋シャクナゲはあまり刈り込む木ではない。
ただし落葉性ツツジのように萌芽力がない訳ではなく、
適当に若い枝を残して古枝を剪定すれば殆どは上手くいく。

かといって決して平戸ツツジのように芽を出す力はないので、
自分の想定する樹高を初めに決めて、目処を大きく越えないように通年剪定したい。

最悪剪定方法が分からなければ、花後に花を落とすように刈り込めば
恐らく樹形を維持しつつ花を咲かせることは可能だと思われる。
あまり遅い時期に剪定すると来年の花芽を切ってしまうことになるので注意。


雑記


絵1

落葉性ツツジなどは原生の環境だと4メートル以上まで成長することもあるが、
庭という人口の環境では放っておいても中々そこまで大きくはならない。

大体の西洋シャクナゲもカタログ上での樹高は3メートル程と高いが、
中々そこまで育て上げるのは難しい。
管理もそうだが、結局その種ごとに合う植え場所を的確に見つけてやれるかどうかではないかと考える。


絵2

本種パーシーワイズマンを巨木にしたらさぞ綺麗なことだろう。
巨大な花束なんて目ではない、空に虹が咲く木は想像するだけで心が躍る。

ただし本種はカタログ上の数字が(1~2m)だったり(~4m)だったりと情報によって上下しているので
実際に育ててみるまでは分からない。