レンゲツツジ | レンゲツツジ

2022年05月18日
ツツジ
レンゲツツジの花

分類:レンゲツツジ (落葉樹)
名前:レンゲツツジ (蓮華ツツジ)

開花期🌸:4月下旬
4月下旬から5月中旬にかけて花を咲かせる。
育成難度
ミツバ系の落葉ツツジなどと比べると少し癖があり、
一応やや難しいと表現しているが実際にはそこまで難しくはない。
乾燥への弱さが難点のほぼ全てで、そこさえどうにか出来れば育つ速度もそこそこ速い。
日差しと高温多湿にも中々耐性があり、失敗はほぼ水やりに終始する。

暑さ🌞 : 普通。根付いていれば真夏の直射日光にもまあまあ耐える。
寒さ⛄ : 強い。東京では気にする必要がない。
乾湿💧 : 乾燥にかなり弱く湿気を好む。
有毒💀 : 全草にグラヤノトキシンを含む。人間、動物全般に注意。

自生地 : 日本【本州、四国】 (原種 / 日本固有種)

品種登録 : ❎
商標登録 : ❎
在庫状況 : ❎


概要


日本の固有種であり、ほぼ全国北海道から広島までの草原や高原に自生している落葉性ツツジ。
ただし気候変動や都市開発でかなりの数が減少しており、関東ではそう簡単に見られるものではない。
各湿地帯にも分布しており、多湿に強いが反対に乾燥にはとても弱い。

在来種だけあって落葉性ツツジの中でも樹勢はそこそこ強く、乾燥対策さえ出来れば東京の庭でも育てられる。
しかも気難しい品種をただ生かせるというようなものではなく、自生する株と同じ程度に花を咲かせることも可能。
日差しを好みそこそこ耐えるものの、乾燥には滅法弱いので常に土が若干湿っているくらいが丁度良い。
高温多湿的環境にも強く、保険として根元に日を当てないよう枯葉をばら撒いておくと育成難易度がかなり下がる。

尚、葉・茎・花全てにグラヤノトキシンという毒を持っているので扱いには注意。
自生地ではこの毒によって鹿などからの食害を防ぐことで生育環境を保っている。


レンゲツツジの花

花色は朱色から橙、赤っぽい黄色まで固体差があり、
基本種は赤色を含んだ橙色をベースとした配色をしている。
変種としては黄・白レンゲツツジが存在し、何れも自然変異の個体である。

本種を交配親にして様々な落葉性ツツジの品種改良が試みられており、
特に18世紀後半にゲントアザレアの交配に本種が使われたことで、
後のエクスバリーアザレア種完成への道程に大きく関わっている。

本種と交配したツツジは何れも素晴らしい花を咲かせるが、
殆どの場合は乾燥に弱いという弱点も受け継いでいることが多い。


取り扱いについて


特性

日光を好むが乾燥にはとても弱い。
根付きさえしていれば真夏の日差しにもそこそこ耐えるが、
土壌が乾燥すると途端に葉を萎らせ樹勢を落とすこともある。

若干湿った明るめの半日陰に植えると良い。
とにかく水を好み、湿った土地には良く馴染む。
湿原に生えているくらいであるから、当然といえばそうかもしれない。

レンゲツツジの失敗はほぼ水切れに終始しており、マルチング(根元を腐葉土や枯れ葉などで覆う)をして対策する。
マルチングは乾燥や高温多湿対策として、また多くのツツジが苦手とする株元への日差しを
遮ることで樹勢低下を防ぐ意味でも非常に有用。


剪定

レンゲツツジは芽を出す力が弱く、あまり刈り込まない方が良い。
ただし他の落葉ツツジと比べれば樹勢は強い方で、風で枝が折れてもそこから新芽が出てきたり
株元から新枝を出す頻度も割と旺盛で樹形作りには困らない。

花終わりに枝先から新芽が発生するが、子房が結実すると樹勢が軽視出来ない程に弱る場合があるので
萎れた花がらは子房ごとなるべく早めに除去する。


雑記


絵1

江戸時代の旅人、菅江真澄が書き残した紀行文「秀酒企乃溫濤」にも
登場するなど在来種のレンゲツツジは昔から日本各地に存在している。

しかし同じ日本在来種かつ落葉系のミツバツツジ、オンツツジ等と比べると、
レンゲツツジを人の住む庭で見かける機会は極端に少ない。
東京に至ってはほぼ皆無と言っても良い。


絵2

これは明らかにレンゲツツジが乾燥に弱いからだろう。
その癖日光を好むのも若干性質や取り扱いを難しくしている。

大抵の植物はしっかりと地に根付くと水やりは自然降雨でどうにかなるようになるが、
本種は少なくとも東京ではその限りではない。
特に夏は葉の状態をよく見てレンゲツツジの緊急サインを逃さないのが大事になる。

それでも2~3年育ててしまえばこちらの勝ちなのだが、近年の真夏の東京は常軌を逸して暑いのだ。


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