荒廃した山の記録
2020年01月10日

私は今この荒廃した山を管理している。
土地の所有者は私が仕事で世話になっている友達だ。
彼はコマドリ造園という植木屋の社長をやっており、彼の所有、在住しているのがこの山である。
20ほど年が離れているがとても気の合う人間だ。

ちなみに私が手を入れる前はこうなっていた。
これでもある程度の雑木や竹を伐採した後である。
つる類は隣地に侵食し、伸びる竹は天を貫くよう。
連日仕事終わりに通って伐採を続け、今の状態に落ち着けるまでに一年程かかった。

右側に転がっているのは全て伐採で出たゴミである。
この山の管理を始める時に金は一切要りませんと格好をつけて宣言したので、
ゴミの処理に困って刻んで投げ捨てたものだ。
何をするのも自腹だが、代わりに私のしたいようにしても良いと約束した。

一年をかけて雑木林(竹林)からハゲ山にした訳だが、
管理としてはようやくスタートラインに立てたというところである。
雑草から地崩れの対策まで、未だするべきことは山ほどあるのだ。
このまま放っておけば再び自然に飲み込まれるのは目に見えている。

今は1月だというのに既に雑草は復活してきているし、竹も細いが顔を出し始めた。
どうせなら草ではなく草花で山を覆いたいと考える。
私は花木が好きだ。

どうせ土地を管理するのならば花木でいっぱいにして、誰も見たことのないような景色を作りたいものだと思う。
しばらくはこの荒れ果てた土地を花の丘と呼べるように開発することが私の目標だ。
必ずやりがいのある管理作業になるだろう。
まずは数十年不法投棄され続けたゴミやら瓦礫やらを片付けるところから始める。
未だ花木を植えるような土壌環境ではない。