アザレア | 越の淡雪(コシノアワユキ)

2022年05月21日
ツツジ
越の淡雪の花

分類:アザレア (常緑樹)
名前:越の淡雪 (コシノアワユキ)

開花期🌸:4月中旬
4月上旬に開花を始め、中旬頃には満開になる。
育成難度
アザレアの中だと耐寒性を持ち強健で扱い易い。
殆ど久留米、平戸ツツジと同じような扱い方が可能。
東京では露地植え出来るが、本種がアザレアである以上関東以北では未知数である。

暑さ🌞 : やや強い。真夏の直射日光を受けても葉焼けしない。
寒さ⛄ : 普通。東京では気にする必要はないが、関東以北では厳しいかもしれない。
乾湿💧 : 乾燥にやや弱く、若干の湿気を好む。

自生地 : 無し (日本の園芸品種)

品種登録 : ✅ (登録番号第11563号
商標登録 : ❎
在庫状況 : 🚫本種は登録品種であり無許可の販売は禁止されている


概要


新潟県(新潟県農業総合研究所園芸研究センター)が研究、育苗した品種で
平成に作出されたアザレアの一品種。

基本は二重咲きだが、おしべの一部がランダムで花弁化する為に八重咲きに近い咲き方をすることもある。
分厚い花弁に黄緑色の蜜標が色濃く入り、白と黄緑色のグラデーションがとても美しい。
白花というよりは緑色の印象が強く、普通の白花系品種とは一線を画す。

耐寒性はアザレアの中では強く、東京で地植えしているが霜や雪にも耐えダメージの兆候は全くない。
夏の暑さに弱いということもなく、一般的な常緑ツツジと同じ感覚で育てられる。


越の淡雪の花

寒暖は殆ど問題にならないが、露地植えだと若干初夏の季節(6~7月)にもち病になり易いので注意。
膨らんだ葉を物理的に取り除きダコニール剤等などの消毒で簡単に治療出来る。

花終わりに花がらを早めに除去したり、枝を軽く透いてやったりして病気を予防してやると良い。

もち病は他の病気と比べてあまり株が弱ったり蔓延することもなく、
手で掴み取って処分する程度でも対処は十分と思われる。


写真


越の淡雪の花2

花弁は真っ白だが蜜標が濃く、純白とは少し違う黄緑がかった優しい印象の花を見せる。
おしべも花弁化したりしなかったりの不規則性で一つの株が多彩な花を咲かせ、見ていて飽きない。


取り扱いについて


特性

非常に強健でほぼ通常の常緑ツツジと同じ感覚で育てられる。
東京の露地で育てている上では暑さ寒さで問題が起きたことはないが、
本種がアザレアである以上は関東以北の真冬の外気温に耐えられない可能性があることに注意。

私は地植えの栽培に重きを置いているが、アザレアは原則的に鉢植えで育てるものなので
家の中で育てるのならば寒冷地でも特に問題はないと思われる。

上述したが初夏に若干モチ病になり易く、その時期は目を光らせて膨らんだ葉を探す。
速めに病状のある葉を除去し、消毒すれば株へのダメージは殆ど出ない。


剪定

ほぼツツジと同じ成長の仕方をするので刈り込みが可能だと思われる。
縦よりも横に広がりやすい性質を持ち、あまり背が高くなるタイプではない。

アザレアは枝が込んでいると病気になり易くなるので若干内枝を透くと良い。
ただし根元まで日が当たるようにしてしまうと真夏に衰弱する可能性が高まるので程ほどに透く。
落ち葉などで根元をマルチングしておくと全体的に耐性が上がり強健になる。

本種は花弁が分厚く、花がらを放置すると病気のリスクが上がるので花後は子房ごと花がらを除去する。


雑記


絵1

アザレアは欧州でタイワンヤマツツジを基軸にして、様々なツツジを交配した結果生まれた品種群。
全体的に寒さに弱い品種が多いのは暖地のツツジが多く親に使われた結果らしい。

江戸時代に日本から海外に運ばれたケラマツツジ、平戸ツツジなども交配に混ざりこんでおり
様々なツツジの血が複雑に交じり合って今に続いている。


絵2

アザレアといえば鉢栽培、室内栽培が基本だが路地植えに耐える品種も案外多い。
適応すれば一般的なツツジと大差なく育ち、株も鉢植えと比べて非常に大きくなる。

植物は地面に下ろしてこそ最大のパフォーマンスを発揮出来るものも多いので、
余程耐寒性が低いものでなければとりあえず下ろしてみると良い。

本種は何も対策をしなくとも冬と夏を越えてくれるが、
当然アザレアはものによっては厳しい季節環境を耐え切れないものもある。
どちらかといえば東京では夏に弱ることが多く、根付く前の真夏の直射日光は全体的に避けた方が良い。


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