ミツバツツジ | 白花ミツバツツジ
2022年05月24日

開花期:4月上旬
ミツバツツジの白花品種。
蜜標は薄っすらと黄緑色だが色素が薄く目立たないので、白系のツツジの中でも殊更白く見える花色をしている。
尚、当個体は枯れかけていた根巻きを同僚に譲って貰ったものであり、どのミツバツツジの白花種なのかは不明。
白花系のミツバツツジは大体早咲きで大まかにコバかハヤトに分かれるが、
当個体は若干ハヤトより開花が遅く葉に光沢がないので、恐らくコバの白花品種だと思われる。
もう少し詳しく調べた後、確信が持てればタイトルをシロバナコバノミツバツツジに変更する。

本種を含め落葉性ツツジは大抵が横よりも縦に伸び、久留米ツツジや平戸ツツジとは全く違う様相を見せる。
中でもミツバツツジは実際に扱ってみると落葉種の中では意外な程に強健なので、
慣れさえすれば非常に扱い易く常緑性のツツジとは一味違った花を毎年咲かせてくれる。
ただし日差しと環境の見極めを間違えるとあっという間に葉を落としたり立ち枯れを起こす時もあるので、
こればかりは育てながら学んでいくしかない。
経験則的には日差しよりも風通しが生育に重要なのではないかと考える。
取り扱いについて |

常緑性のツツジには及ばないが、落葉性のツツジの中だと強健な部類に入る。
環境への適応能力が割と高く、多少の日向や乾燥にも耐えるが
長時間直射日光が当たるような場所には植えない方が上手く育つ。
明るい半日陰が理想だが、あまり日陰だと花付きが悪くなる。
上手く合った環境を見つけられると驚くような成長速度で生育を始めるので、
苗には申し訳ないが何度も植え替えて良い場所を探してやると吉。
何れも小さい苗から育てるとよく環境に適応し、背の高い根巻きの扱いは若干難しい。
色々と試してみた結果、風通しの良い場所に植えることが一番大事に思う。

萌芽力が弱いので刈り込まずに枝抜き剪定をした方が良い。
ただし本種は落葉性のツツジの中だと芽を出す力が強い方で、
元気な株ならば多少強引な剪定も可能。
自然樹形が素晴らしいが限られた庭のスペースでは中々そうもいかないので、
自分の理想とするサイズで剪定する。
雑記 |

ミツバツツジは自生地の違いで細かく品種が分かれており、
それぞれの土地に適応して微かに変化している。
私が知るだけでも両手で数え切れない種類が存在し、
主に開花時期や葉の照りなどで見分けるもののそれが結構難しい。

しかもそれらの白花品種になってしまうと更に判別が難しい。
生産側も白花ミツバツツジという流通名で売り出してしまい、それ以上の情報が得られなくなってしまう。
名前が分からないというのも謎が多くて良いが、
私は将来的に大規模な品種交配を目標としているので出来れば細かい分類を知っておきたい。