フジツツジ | フジツツジ

2024年04月26日
ツツジ
フジツツジの花

分類:フジツツジ (半落葉樹)
名前:フジツツジ (藤ツツジ)

開花期🌸:3月中旬
落葉ツツジを除いたツツジの中ではかなり早咲き。
季節の気温次第では3月の上旬から咲き始めることもある。

育成難度
山に生える木だが特に高温多湿に弱いということもなく扱いやすい。
直射日光にも耐えるが、一般的に扱われる強健な品種のような耐暑性はなく
一日中日の当たる場所にはあまり植えない方が良い。

暑さ🌞 : やや強い。短時間であれば真夏の直射日光にも耐える。
寒さ⛄ : 強い。東京では気にする必要がない。
乾湿💧 : 乾燥にやや弱く若干の湿気を好む。

自生地 : 日本【近畿、四国、九州】 (原種/日本固有種)

品種登録 : ❎
商標登録 : ❎
在庫状況 : ✅


概要


日本固有種で、関西から九州にかけて一部の山野に自生するツツジの一種。
花のサイズは極小輪で、久留米ツツジ類の小輪系よりも小さい。
名前の通り藤色としか言いようのない色をしており、咲き始めは特に白の発色が強く薄紫色をしている。

常緑、半落葉のツツジの中では珍しく有鱗片シャクナゲ系に通ずる透き通った花弁を持ち、
日光が当たるとキラキラと輝き神々しい。
花弁にはやや独特な皺が寄っていて、薄い花弁に立体感を生じる。

尚、オンツツジ(落葉系の山野種)に対をなしてメンツツジとも呼ばれる。
理由はオンツツジに比べて本種の花が小さいからであるらしい。


フジツツジの花

野生種故に色や形に若干幅があり、白紫から藤色まで個体によっては色がぶれる。
葉も花も大分小さいが、意外と成長は早く花付きも原種系にしては良好。

伸びるままに任せると野性味溢れる姿になるが、
それはそれで美しい。原種系の魅力で溢れている。

ヒメヤマツツジの変種ではないかと議論になったこともあったらしいが、
今は学名も独立しており別種であると結論付けられている。


写真


フジツツジの花2 フジツツジの花2

決して派手な色合いではないが、透き通った唯一無二の色をしている。
意外と花持ちが良く、花を長く楽しめる木でもある。


取り扱いについて


特性

樹勢は意外に強健で、根付けば幅広い環境に適応する。

よく根付いていれば夏の直射日光にも耐えるが、
一日中日差しが当たっているような場所にはあまり向かない。
乾燥にやや弱く、乾いた場所に植えると成長が遅れる。

耐陰性は強い方で、明るめの半日陰に適応しやすい。
苗木はほぼ市場に流通しておらず、入手手段はかなり限られている。


剪定

萌芽力は弱くないがそんなに強くもない。
恐らく刈り込むことは可能だが、常に徒長した感じで成長するので
剪定で手を入れてやると管理が安定する。

枝も葉も細いながら結構暴れる感じで枝を出すので、
立ち木に仕立てる場合は根元から出てくるひこばえを容赦なく切り落とした方がいい。


雑記


絵1

派手過ぎず地味過ぎず、原種の色そのままでこんなにも美しい。
派手も地味も好きだがフジツツジの配色は神懸かっていると言わざるを得ない。
唯一無二というのは便利な言葉だが正に唯一無二である。
交配品種の美しさと原種の美しさはベクトルが全く違い、比べられるものではない。


絵2

長い進化の歴史をもってどういう判断で花弁をこの色にすることに決めたのかは
フジツツジに聞いてみないと分からないが、盛大な拍手を送りたい。

私が虫であればフジツツジに向かって突撃していくだろう。
虫ではないが、虫のようにありたいとすら思う。
正に自然が生んだ芸術品である。


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