エゾムラサキツツジ | ヒメエゾムラサキツツジ 八重

2024年05月03日
ツツジ
ヒメエゾムラサキツツジ 八重の花

分類:エゾムラサキツツジ (半落葉樹 / 有鱗片シャクナゲ)
名前:ヒメエゾムラサキツツジ 八重 (姫蝦夷紫ツツジ 八重)


開花期🌸:3月上旬
開花時期は安定していて概ね3月の上旬頃に咲く。
基本種の方が例年より早く咲いている場合も本種は大体が3月上旬に開花する。

育成難度
有鱗片シャクナゲの中では一番育てやすい。
エゾムラサキツツジの品種だが、樹勢や扱い方は基本種とほぼ別物である。
真夏の直射日光への弱さも若干マシになっているが、基本的には当てない方が良い。

暑さ🌞 : 普通。高温への耐性は強いが真夏の日差しには当てない方が良い。
寒さ⛄ : かなり強い。東京では一切気にする必要がない。
乾湿💧 : 乾燥に弱く、若干の湿気を好む

自生地 : 無し (日本の園芸品種)

品種登録 : ❎
商標登録 : ❎
在庫状況 : ❎


概要


エゾムラサキツツジの変種のヒメエゾムラサキツツジの八重咲き品種。
ヒメエゾムラサキツツジとは比べ物にならないくらいに強健で、
私が多数管理している有鱗片シャクナゲの中でもトップクラスに元気かつ花付きが良い。

一般的な久留米ツツジにやや劣るくらいの速度で成長しており、
本当に有鱗片シャクナゲなのかと疑うほどである。

東京の真夏はゲンカイツツジですら僅かに枝枯れを起こすこともあるというのに、
本種は一切枝枯れを起こさない。


ヒメエゾムラサキツツジ 八重の花

花はめしべ以外が完全に花弁化した八重咲きで、立体感が強く非常にボリュームがある。
花弁の厚さは基本種と変わらず非常に薄いので、陽光が当たると透き通ってキラキラと輝く。

花色もエゾムラサキツツジそのままで特有の薄紫色をしている。
大紫ツツジ系の赤紫とは趣が違い、青紫色という方が表現としては近い。

とにかく花付きが良く、枝が詰まっている為に花と花の隙間が少ない。
有鱗片シャクナゲ類の中でも髄一の花数を誇る。


写真


ヒメエゾムラサキツツジ 八重の花2 ヒメエゾムラサキツツジ 八重の花2 ヒメエゾムラサキツツジ 八重の花2

花弁が薄く、冬に枝先に残った葉が花弁に透ける。
日差しに当たるとやや赤紫色に輝く。


取り扱いについて


特性

日差しに弱いところは基本種と変わらないが、それでもかなり耐性は上がっている。
高温多湿には強く夏に枝枯れを殆ど起こさない。

植えるのならば明るい半日陰一択で、西日は出来る限り避ける。
木漏れ日は基本種と比べて好む方で、短時間なら直接日差しが当たっても弱ることはない。

全体的に強健で有鱗片シャクナゲとは思えないくらいに樹勢が良い。


剪定

萌芽力は程々で、常緑ツツジのように強くはない。
ただし枝の分岐は多く、株元からも新しい枝を頻繁に出す。

刈り込むような木ではないが、刈り込もうと思えば刈り込むことも出来るかもしれない。
どういった剪定方法を行うにしてもタイミング的には花後に剪定をすると良い。

基本種と比べて放置するとかなり枝が混むので、若干透かしてやる。
他にツツジ類を植えていると案外受粉して種を作り樹勢を落とすので、
花後に子房ごと花がらをとってやると良い。


雑記


絵1

強い。あまりにも強い。
ここまで強健だと最早有鱗片シャクナゲとは思えない程である。
花色がエゾムラサキツツジ特有のものでなければ、ゲンカイツツジか何かと勘違いしていたかもしれない。

葉の特徴からもきちんと有鱗片シャクナゲであり、どうしてエゾムラサキツツジからこう扱い易くなったのか不思議だ。
詳細な記録は全く残っていないが、本種を生み出してくれた園芸家に心の底から感謝したい。


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始めて山に植えた時は10cmほどの小さな苗木で、
ただでさえ弱いエゾムラサキツツジの変種であるヒメエゾムラサキツツジの更に園芸種ともなれば
どうしようもないくらいに虚弱な品種だと考えていた。

蓋を開けてみれば有鱗片シャクナゲとは思えないくらいに強健で、
花付きも常緑ツツジと見間違えるほど。
これは本当に素晴らしい。特に枝の分岐力が神懸かっている。


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