キシツツジ | キシツツジ

2024年05月07日
ツツジ
キシツツジの花

分類:キシツツジ (半落葉樹)
名前:キシツツジ (岸ツツジ)

開花期🌸:4月中旬
4月の中旬頃に花を咲かせる。
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真夏の直射日光や乾燥にも強く強健。
ほぼ似たような特性を持つモチツツジよりは僅かに繊細だが、
普通に育成している限り問題になるようなことはない。

暑さ🌞 : 強い。根付けば真夏の直射日光にもそこそこ耐える。
寒さ⛄ : やや強い。東京では気にする必要がない。
乾湿💧 : 乾燥にやや弱く湿気を好む。

自生地 : 日本【四国、九州】 (原種/日本固有種)

品種登録 : ❎
商標登録 : ❎
在庫状況 : ✅


概要


四国や九州の一部の河川などに分布する日本固有種で、別名カワツツジ。
所謂リュウキュウツツジ(平戸ツツジ)の親として考えられ、現存する様々なツツジの交配親として使われている。

花色や木の姿形諸々を含めて同じく固有種のモチツツジに良く似ているが、おしべの数と葉の特徴で区別が可能。
キシツツジはおしべが10本あり(モチツツジは5本)、葉はモチツツジよりも少し細い。

葉が良く粘るのは両種共に変わらないが、若干キシツツジの方が粘りが弱い傾向がある。


キシツツジの花

花は大輪の淡いピンク色で、この点もモチツツジと良く似ている。
キシツツジ、モチツツジ共に自生地域で若干の個体差があり、色の濃淡のみでは両種を判断しにくい。
モチツツジに比べて花弁の縁が内に向かず、外に反り返って咲くのも特徴の一つ。

枝がかなり暴れ、野生味溢れる樹形になるからか本種が植栽に使われることは殆どない。
市場に流通もほぼしておらず、原種の本種を入手をする機会はかなり限られる。


取り扱いについて


特性

他のツツジ類に比べて多湿に強いのが特徴。
高温多湿にも非常に強く、日本の真夏の庭にも適応しやすい。
根付いていれば長時間の直射日光にも耐え、乾燥にもまあまあ耐える。

殆どモチツツジと同じような性質をしているが、モチツツジよりは僅かに繊細。
気になるほどではないが、並べて育ててみると違いが分かる。


剪定

萌芽力は強く刈り込みは可能。
枝は暴れやすく、徒長枝も非常に強いものを出す。
放置するとかなり粗野というか大雑把な枝ぶりになるが、ワイルドな感じで味はある。

刈り込む場合はあまり気にする必要はないが、剪定で手を入れる場合は
一度暴れさせてしまうと修正が非常に大変なのでこまめに面倒を見てやった方が良い。

株元からもひこばえを次々と出し続けるので、株立ちにしない場合は思い切って剪定を行う必要がある。


雑記


絵1

園芸品種を見かけることは幾らでもあるのだが、原種の本種を見かける機会は滅多にない。

原種系の中ではむしろ派手で花付きも含めて平戸ツツジ類の元になっただけはあるのだが、
それ故に本種よりも派手な花は幾らでもあるというのも良くないのかもしれない。

逆に楚々とした花を好むユーザーには園芸品種と勘違いされているきらいがあり、
どうも上手く噛み合えていない印象がある。


絵2

しかも数少ない需要のパイを類似するモチツツジに奪われる始末である。
モチツツジ自体も現代では園芸種ばかりで原種を見かけることは殆どないが、
それでもあるところにはある程度の立ち居地に収まっている。

花のサイズも花色も何もかも良く似通っており、優劣は付け難い。
単純にどちらが美しいというよりはキシツツジ自体の知名度が低過ぎるのではないかと思う。

自生地はモチツツジに比べれば限られており、川辺など更に場所が限定される。
野生のものを観察しようとした時の難易度にも違いがあり、粘着質な葉=モチツツジというイメージも強い。
少しずつ本種のイメージアップというか、知名度の向上を図ってやりたいものだ。


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