エゾムラサキツツジ | オオバエゾムラサキツツジ

2024年05月08日
ツツジ
オオバエゾムラサキツツジの花

分類:交配ツツジ (常緑樹 / 有鱗片シャクナゲ)
名前:オオバエゾムラサキツツジ (大葉エゾムラサキツツジ)

開花期🌸:3月下旬
基本種のエゾムラサキツツジよりも開花が遅く、3月の下旬頃に咲き始める。
育成難度
交配種で原種とは比べ物にならないくらいに強健になっている。
有鱗片シャクナゲの中でもかなり強健な部類といって良い。
日当たりには若干耐えるが真夏に高温多湿を伴って弱りやすく、
植えるなら明るい半日陰が良い。

暑さ🌞 : 若干弱い。極短時間であれば真夏の直射日光にも耐える。
寒さ⛄ : かなり強い。東京では全く気にする必要がない。
乾湿💧 : 乾燥にやや弱く若干の湿気を好む。

自生地 : 無し (海外の園芸品種)

品種登録 : ❎
商標登録 : ❎
在庫状況 : 🚫 (登録はされていないが新しい品種の可能性があり自粛)


概要


日本に自生するエゾムラサキツツジの交配品種。
世界的にエゾムラサキツツジは朝鮮半島から中国、ロシア東部にかけて広く分布しており
本種は日本ではなく海外で生み出された園芸品種であるらしい。

シャクナゲとの交配品種という話があるが詳細は不明。
性質が明らかにエゾムラサキツツジよりも強健になっているので、
恐らく何らかの有鱗片シャクナゲと交配されたものと思われる。


オオバエゾムラサキツツジの花

花は基本種と比べて花弁の先が尖り、しっかりと花が開くと星型のようになる。
おしべもやや長くなり、基本種よりも均等に伸びて放射状に揃い芸術的。

花色はエゾムラサキツツジ特有の紫色からやや赤紫色に変化している。
青系の紫色をエゾムラサキツツジの特性としてみると変化は若干残念であるものの、
基本種とは比べ物にならないくらいに育てやすくなっている点は素晴らしい。

ほかに葉が半落葉性から常緑性に変化しており、
また葉が大きくなっている為に開花時の印象は基本種とかなり違う。


写真


オオバエゾムラサキツツジの花2 オオバエゾムラサキツツジの花2

花弁の厚さが基本種よりも僅かに分厚くなっているが、
日光が当たった時の煌きはやはり素晴らしい。


取り扱いについて


特性

基本種のエゾムラサキツツジと比べてあらゆる面において樹勢が強化されており、
他の有鱗片シャクナゲ類全体と比較しても真夏の衰弱具合はかなり軽減される。

枝枯れも殆どしないがあくまで有鱗片シャクナゲである為、
真夏の直射日光が直撃する場所には植えない方が良い。
多くの有鱗片シャクナゲと同じく明るい半日陰に植えるのがベストである。

花付きは良く順当に咲かせることが出来ればかなりの見物。
ただし、蕾が形成される時期が若干早く真冬まで害虫に狙われ続けるため、殺虫がほぼ必須になる。
酷い被害を受けると大きな株でも翌年ほぼ開花しない場合もある。


剪定

刈り込むような木ではない。

萌芽力的には弱い有鱗片シャクナゲ系ほど脆弱ではないので、
最悪どうしても剪定方法が分からない場合は刈り込むことが出来る可能性はある。

やや立性で縦に伸びやすく、一般的な立ち木と同じように剪定して良い。
上述したが基本種と違い常緑性であるため、目隠しなどに利用出来るが成長速度は緩やかである。


雑記


絵1

エゾムラサキツツジは北国においては強健な木なのだが、
このどうしようもない灼熱地獄である東京で育てる場合はかなり弱い木になってしまう。

東京の真夏はエゾムラサキツツジに限らず有鱗片シャクナゲ類全体の育成の鬼門である。
最早一般的な西洋シャクナゲなども枝枯れや株丸ごとの突然死を頻発し、
真夏は常に合掌し天に祈りながら育成に挑むことになる。


絵2

が、本種は強い。全然真夏に耐えてくれる。

基本種のエゾムラサキツツジは毎年の成長と共に同じくらい
枝枯れの恐怖と戦いながらの育成になるが、本種は毎年確実に一回りの成長を見せてくれる。

原種と園芸品種の違いはあるが、美しければ何でも良いだろう。
強い、美しい。最強である。


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