オオヤマツツジ | 飛鳥川(アスカガワ)

2024年05月14日
ツツジ
飛鳥川の花

分類:オオヤマツツジ (半落葉樹)
名前:飛鳥川 (アスカガワ)

開花期🌸:4月上旬
基本種よりも開花が早く、4月の上旬頃に開花する。
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強健で育てやすいが平戸ツツジよりは若干繊細。
根付いてさえいれば日差しや乾燥にも良く耐え、
普通に育てる上で困るようなことは滅多に起きない。

暑さ🌞 : 強い。根付けば長時間の真夏の直射日光にもそこそこ耐える。
寒さ⛄ : 強い。東京では気にする必要がない。
乾湿💧 : 乾燥にやや弱く若干の湿気を好む。

自生地 : 無し (日本の園芸品種)

品種登録 : ❎
商標登録 : ❎
在庫状況 : ✅


概要


オオヤマツツジの園芸品種。
古い品種で錦繍枕(1692年刊行)の3巻、48ページ目に図と説明が記載されている。

絞り咲きをする品種の中では極めて絞りの発現が安定している品種で、
株が白花一色になったりピンク一色になるようなケースが全くない。
常に花それぞれに対して贅沢に絞りが入り、非常にカラフルな花が咲き続ける。

花色はオオヤマツツジ特有のピンクがかった鮮やかな赤紫色で、
多種多様の絞りが発現し白や薄いピンク色が入り交じって正に豪華絢爛。
花のサイズは小輪寄りの中輪で平戸ツツジ系程大きくはない。


飛鳥川の花

江戸時代では非常に人気のあった品種だが現代で見かけることは相当稀で、
古い屋敷や有名なツツジ園に古木が植えてあるのを僅かに目にする程度にとどまる。

流通は安定していないがこの手の古品種にしては市場で見かける方で、
楽天やヤフオクなどで常設的ではないものの偶に販売している。

販売名が"飛鳥川"という名称ではなく"絞り咲きツツジ"であったりと
若干流通名が変動するので求める時は注意して検索したい。

現代に本種と類似する見た目で流通しているのはまず飛鳥川なので、
品種名が確定していなくとも本種と似ていれば九割方は飛鳥川である。
仮に違った場合は恐らく更に希少な品種なので落ち込まずに喜んだ方が良い。


取り扱いについて


特性

トップクラスに強健な品種と比べると全体的な耐性は少し落ちるが、
それでも根付いていれば日差しにもかなり耐え乾燥にも強い。

一日中真夏の直射日光が当たるような場所に植えている個体も元気なのだが、
冬に若干葉の黄化などで調子を崩すことがある。

色々と試したが土壌の酸性度や寒さ、肥料の有無に関係なく
極端に日当たりの良い場所に植えた個体に起きる現象なので、
夏に若干衰弱しているのかもしれない。

ただし春が来ると通常通りに開花し葉も元に戻るので、
あまり気にする必要はないのかもしれない。


剪定

萌芽力は高く、刈り込みが可能。
成長速度も早いので上手く育てれば数年でそこそこの大きさになる。

大体は基本種のオオヤマツツジの性質そのままで、
枝は暴れにくく強い徒長枝も出さない。

ひこばえをかなりの頻度で出すのも変わらず、
剪定で手を入れる場合は心を鬼にして切った方が良い。


雑記


絵1

絞りの発現率がとにかく素晴らしく、様々な絞りが入り交じる開花期は賑やかかつ華やか。
線であったり点であったり、花弁が1枚丸ごと色が違ったりと絞り咲きで発現し得る絞りはほぼ全て発現する。

オオヤマツツジ系の赤紫色のおかげで派手過ぎない塩梅の色合いになっており、
存在感はかなり強いが大株であっても嫌味にならず景色を乱さない。


絵2

絞り咲き系の品種といえばとにかく有りがちな現象は花色が偏ることで、
現代に絞り系だと一番使われている久留米ツツジの"常夏"も酷い時はほぼ全体がライトピンクであったりと
株によっての絞りの発現率は完全に運次第である。

これは大体の絞り咲き系品種に起きる悲劇なのだが、
その点本種はとにかく絞りの発現率が安定していて絞りが出ないということが全くない。

もう本当に素晴らしい。こんなに素晴らしい花と特性を持っていながら
何故現代に至る過程で知名度と人気を失ってしまったのだろう。
過去には実際に人気があったというのに、実に盛者必衰である。


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