サタツツジ | サタツツジ 紫花

2024年05月15日
ツツジ
サタツツジ 紫の花

分類:サタツツジ / 旧名:ヒメマルバサツキ (常緑樹)
名前:サタツツジ 紫花 (佐田ツツジ)

開花期🌸:4月上旬
気温によって若干変動するが早いと3月の下旬、通常は4月の上旬頃に開花する。
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強健だが謎の不調を起こす時が偶にあり、
園芸品種や他の強健な原種系と比べるとやや繊細なところがある。
決して樹勢が脆弱という訳ではないが、真夏の直射日光が長時間当たるような場所には
あまり植えない方が良いかもしれない。

暑さ🌞 : やや強い。根付けば日差しに耐えるが、あまり長時間直射日光には当てない方が良い。
寒さ⛄ : やや強い。東京では気にする必要がない。
乾湿💧 : 乾燥にやや弱く若干の湿気を好む。

自生地 : 日本【鹿児島県】 (変種/日本固有種)

品種登録 : ❎
商標登録 : ❎
在庫状況 : ✅


概要

日本固有種で鹿児島県の極一部に自生するサタツツジの変種。
変種ではあるのだがサタツツジは原種自体が今一定まっておらず、
何ならサタツツジ全体をキリシマツツジの一部として扱おうという話もある。

サタツツジの色幅は濃い赤紫色から本種のような紫、ピンク、白まであって多種多様であり、
何れも園芸種という訳ではなく自生する野生種の変種である。

花弁の形もそれぞれやや違うが、全てを一括りにサタツツジとして扱われている。
原種として扱われているのは濃い赤紫色の花を咲かせる丸弁咲きのタイプ。

これら様々なサタツツジとキリシマツツジが交配されて園芸種の久留米ツツジに繋がったらしい。
本種だけでも豊富に色のバリエーションがあり、納得の出来る話である。


サタツツジ 紫の花

本種は尖った剣弁で花弁に丸みがなく、鋭くシャープな印象の花を咲かせる。
まるで星型のようにも見えて大変可愛らしい。

花の色は淡い赤紫色で、やや青味があり大紫ツツジ系の赤紫色とはかなり趣が違う。
パステルカラーにマゼンタの蜜標が色濃く浮かび、コントラストが鮮やかで非常に美しい。

久留米ツツジに通ずる小輪で極小輪と言っても良いくらいに一つ一つの花は小さい。
花付きも良く、これらの特徴が交配で久留米ツツジに受け継がれていったのだろう。


取り扱いについて


特性

根付いていれば日差しにも耐え、乾燥にも強いが若干樹勢が安定しないきらいがある。
強健な園芸品種のようにどこにでも植えられるような適性はないが、
半日程度なら西日が当たり続けたところで問題はない程度の耐性は持つ。

日差しよりも乾燥か多湿に弱い可能性があり現在調査中。

苗木の入手方法は極めて限られ、ヤフオクなどで園芸愛好家が一年に数度出品している程度にとどまる。
入手出来てもまず数cm程の挿し木苗になるので、植えて一年くらいはよく面倒を見てやった方が良い。


剪定

萌芽力は高く、試したことはないが恐らく刈り込んでも問題ない。

成長速度が非常に早く、本種の園芸品種にあたる久留米ツツジ類と比べても段違いのスピードで成長する。
5cm程度の苗木でも2、3年あれば50~60cm程度まで大きくなり、
新枝も豊富に出すので剪定時に枝の選択肢で困ることはまずない。

ただし成長速度と相まって枝が暴れやすく、
放置すれば原種系らしい非常に野性味溢れる姿になる。
それはそれで味があるので、好みで樹形を決めると良い。


雑記


絵1

紫色のツツジは非常に数が多く、ツツジ全体でもかなりの品種が存在する。
やや赤っぽいもの、ピンク系のものを含めれば最早ツツジの大半を占めていると言っても良い。

とにかく紫色の品種ばかりなのでツツジにあまり興味がない場合、
下手をすれば全てが同じに見える可能性も否めない。

しかしそれぞれ微妙に色、蜜標、形、大きさが違い、
正に千差万別で自分の好みの品種を是非見つけてみて欲しいと思う。
もっとも現代の町で見られるツツジの種類は精々両手で数えられるほどで、
紫色のツツジがあれば八割方は大紫ツツジである。


絵2

園芸品種の華美な美しさも大変素晴らしいが、
本種のような原種、変種が持つ自然そのままの美しさも味があって良い。

地球が作り出したそのままの色で、飾り気のない姿を楽しむことが出来る。
本種の一番の特徴は星型にも見る剣弁で、小輪と相まって非常に愛らしい。

淡い薄紫色は日に当たれば赤紫色に輝くが、どちらかといえば良い意味でくすんでいて
パステルカラーの趣がある。僅かに寄っている皺も良い。
全体的に淡い色合いの中で蜜標が目立っているのもメリハリがあって大変素晴らしい。
あまりにも美し過ぎる。最早プラネタリウムである


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